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イノシシの被害対策

これってイノシシのしわざ!?イノシシの被害と対策

野生動物による被害が年々増え続けています。

とくにイノシシによる被害は、農作物に限らず一般の民家などにもみられ、ニュースの映像などをご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。

このページでは、イノシシによる被害の影響や、他の動物による被害との見分け方、被害にあわないため・拡大させないための対策について説明します。

イノシシってどんな動物?

イノシシについて、日本では昔から比較的認知されている動物ではありますが、実際に見たことがなかったり、その性格や特徴についてはよく知らないという方もいるかと思います。

イノシシはウシ目イノシシ科の哺乳類で、本州をはじめ、四国、九州に古くから生息し、食肉用として狩猟の対象とされてきました。
大人の個体は体長が100〜170cmくらい、体重は80〜190Kgくらいで全体的に茶褐色または黒褐色の硬い毛に覆われています。
鋭い牙と頑丈な体つきが特徴的で、目は小さく、鼻先が長く尖っています。草食性であり、樹木の根、芽、果実、穀物などを食べますが、時には小動物や昆虫も食べることがあります。人間の出した生ゴミや畑に放置された野菜なども漁って食べます。

イノシシの特徴

イノシシは基本的には昼行性で、人目を避けるために夜間に行動することもあります。
繁殖期は春(4月〜6月頃)。1回に4〜5頭の子どもを生みます。
においに敏感で、犬と同じくらいの嗅覚があるといわれています。
鼻を器用に使って地面に穴を掘ったり、60Kgほどの重いものを持ち上げたりすることができます。

1mほどの柵であれば助走なしで飛び越えることができる跳躍力があり、時速45Kmで走ることができます。
泳ぎも得意で、川や池を渡ることができます。

このように身体能力がとても高いうえに記憶力や学習能力も高く、一度覚えたエサ場に執着して何度も訪れたりします。

イノシシによる被害

農業被害

イノシシは畑に侵入して農作物を荒らすこともあります。
サツマイモやカボチャなどが好物で、実になるまえのツルのうちに食べられてしまうようなこともあります。
他にも稲や豆類、トウモロコシ、トマト、ニンジン、リンゴ、ナシ、ミカン、カキ、ブドウ、モモ、スイカ、メロン、イチゴなど、およそ何でも食べられてしまいます。

農作物を食べられてしまう被害以外にも、作物を踏み潰されたり、食べなくても掘り起こされたりする被害も多くみられます。

環境被害

イノシシは民家周辺に置かれたゴミや畑に放置された残渣を荒らしてしまいます。

健康被害

イノシシが人間の集落に入り込んでしまった場合は、突進されたり噛みつかれて怪我をしてしまうことがある他、豚コレラウイルスの媒介などの危険もあります。

イノシシ被害の見分け方

足跡

足跡
イノシシの足跡は、細長い蹄が2本あり、かかとの部分に小さな副蹄の跡がつき、1セットで合計4個の跡がつきます。
ひとつの長さは5cm〜8cmくらいです。

掘り起こし

掘り起こし
農作物を掘り起こした跡がみられる場合はイノシシによる被害の可能性が高くなります。
農作物を掘り起こす他、草の根やミミズなどを掘り起こして食べるため、なにもない場所を掘り返されることもあります。

本当にイノシシのしわざかどうかを確認するには、自動撮影カメラを使って動画や写真を撮りましょう。
とくに動画で撮影できれば、大きさや何匹ぐらいかなどがわかり、しっかりした対策がとりやすくなります。

ハイクカムCL4G
ハイクカムLT4G

イノシシを近づけないために

エサ場をつくらせない

  • 畑に収穫後の農作物を残さない
  • 生ゴミを庭先等に放置しない
  • 夜間のゴミ出しをしない
  • 餌付けをしない
  • 誰も収穫しないカキやクリなどの果樹を放置しない
  • お墓のお供えものは一定期間が過ぎたら片づける

イノシシはエサがあることがわかると近づいて来ます。「近くには食べるものがない」と認識させるよう、エサになるようなものはできるだけおいておかないようにしましょう。

隠れ場所ををつくらせない

  • 畑の周りの草を刈る
  • 耕作放棄地の草を刈る
  • 竹ヤブ等を管理し、不要なものは伐採する

イノシシはとても臆病で慎重な性格です。エサがあることがわかっても、身を隠すことができなければなかなか出てくることができません。 目隠しになってしまいそうな雑草はこまめに刈り、イノシシが隠れられる場所を減らしましょう。

イノシシを近づけない様々な器具・道具

電気柵

電気柵

イノシシ被害の防除策として最も一般的で、最も効果が高いといわれているのが電気柵です。

電気柵以外の一般的な侵入防止柵と比べて設置に手間がかからず、コストも抑えられることが多いため、イノシシ被害対策としてまずはじめに検討することをお勧めします。

市町村によっては、電気柵の導入補助金がある場合がありますので、一度、市町村の担当部署(農政課など)に相談してみましょう。

金属柵(トタン板等で囲う)

金属柵(トタン板等で囲う)

金属板で畑などを囲ってイノシシの侵入を防ぐほか、イノシシの視界を遮って農作物などが見えなくさせ、近よるきっかけを与えないようにすることができます。

地面と接する部分は、イノシシが掘り起こして侵入してしまうことがありますので、柵を深くまで差し込んだり、掘り起こされないように金属製の網を張るなどの手当が必要です。

忌避剤

忌避剤

イノシシはトウガラシやハーブの臭いが苦手です。トウガラシやハーブを刻んで地面にまくことでイノシシを近づけない効果があります。
雨や風などで効果が薄くなってしまいますので、こまめにまきましょう。
「ウルフピー」「アニマルピー」といわれるオオカミの尿もも雨などで流れてしまいますので注意が必要です。
これらの忌避剤は、一定期間使用するとイノシシが慣れてしまって効果が薄くなってしまうことがあります。
継続して使用するというよりは、他の対策と併用したり、収穫時期などの一定期間に集中して使用するといった使い方が良いでしょう。

音や光で威嚇する装置

音や光で威嚇する装置

激しい音や光でイノシシなどの動物を追い払う装置です。
音や光をランダムに発生させて、イノシシが慣れてしまわないような工夫がされています。
電気柵の設置が難しい場所でも簡単に設置することができ、効果が期待できます。
音や光を発するため、近隣に民家などがある場合には、注意が必要です。

イノシシの捕獲・駆除

イノシシの捕獲・駆除

被害をもたらすとはいえ、動物を捕獲する場合は都道府県へ許可申請が必要です。
さらに罠を使って捕獲する場合には狩猟免許という国家資格の取得が必要です。
追い出したり近づけない対策では効果が出ず、捕獲や駆除が必要な場合は、自治体やプロの業者に相談しましょう。

電気柵で対策!防除の仕方

イノシシが鼻で電気柵を確認するとき、確実に大きなショックを与える事が大切です。
高性能のガラガー電気柵は、小さなパワーユニットでも7000V以上のショックがありますので、イノシシの様に体の大きいけものにお勧めです。
また、目が悪いイノシシには白いワイヤーが目立って効果的です。
支柱には通電しない絶縁素材のFRP又はグラスファイバーポールを推奨します。
柱ポールや木杭を追加使用する場合には必ず碍子を取り付けて下さい。
鉄・銅・アルミ柱や木杭は直接使用するとすべて漏電してしまうので、必ず電気柵用の碍子を取り付けて下さい。
漏電すると電圧が上がらなくなります。

ご注意!

電気柵は24時間通電が基本です。
イノシシは本来、昼行性の動物になります。人目を避けるため農地周辺の藪に潜み、
人影がなくなった夜間に活動を始めるため、人の往来が少ない場所では、日中でも活動しています。
日中通電していない時に電気柵に触れ「電気柵は危険じゃない」と誤った学習をして効果が薄れてしまう場合がありますので、電気柵は24時間通電することを強く推奨します。
また漏電やバッテリー不足により電圧が下がっている場合も同じなので、ご注意ください。

最近は、ただビニールひもを張っただけのダミー電気柵を見かけます。最初は効果がある様に思いますが、
そのうちに効果がなくなり、近隣の電気柵も怖がらなくなってしまう恐れがありますので、
電気柵の導入をご検討ください。

イノシシの被害と対策まとめ

イノシシ被害対策は、「近づけない」ことから考える必要があります。
イノシシの隠れ場所になってしまう藪や耕作放棄地、誰も収穫しないカキやクリの果樹などの管理をどのように行うか等、地域で連携して行うことが大切です。

一度被害にあうと、イノシシは学習して何度も荒らしにやってきます。
また「模倣学習」といい、群れの一頭が学習したことを仲間が真似して、群れ全体が同じことをできるようになるため、大規模な対策が必要になります。

足跡がみつかったり、小さくても被害が出てしまったら、周辺地域で協力して速やかに対策を取ることが大切です。

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