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1 ワイヤーについて

1 ワイヤーについて

電気柵の選び方その1:ワイヤーについて

電気柵は畑の周りを電流が流れるワイヤーで囲みます。
その際、動物が侵入できないように隙間なくしっかりとワイヤーを張らなければなりません。
そのために畑の外周の長さを測って十分な長さのワイヤーを用意する必要があります。

地形が平らなときは単純に電気柵を張る外周の長さを測ればOKですが、段差がある場合は 段差部分に隙間ができないように工夫して支柱を立てたり特別な配線が必要になることがあります。
特殊な地形の場合はどのように設置すれば良いか、専門家に相談するのがおすすめです。
協和テクノにてご相談を受付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

どんな動物の侵入を防ぐのかによって張るワイヤーの段数が違います。
例えばイノシシなら2段、シカやハクビシンなら4段など、確実に侵入を防ぐための基本の高さがあります。
各動物別の対策方法については協和テクノホームページ内「獣対策法」ページも参考にしてください。

とはいえ、実際にどんな動物が畑を荒らしているのかを判断するのは簡単ではありません。そこでここでは加害動物の見分け方の主なポイントをご紹介します。

足跡から見分ける

足跡は比較的判断しやすい証拠です。 見分け方のポイントは、全体の大きさ、指の数、指の長さ、爪の跡があるかないかです。

イノシシ

イノシシの足跡

細長い蹄が2本あり、かかとの部分に小さな副蹄の跡がつき、1セットで合計4個の跡がつきます。

長さ:5cm〜8cmくらい

シカ

シカの足跡

細長い蹄が2本の跡です。イノシシと違い、副蹄の跡はつきません。

長さ:5cm〜6cmくらい

クマ

クマの足跡

大きな手のひらと丸い5本の指が特徴です。柔らかい土の上などでは爪の跡がつくことがあります。

長さ:15cm〜18cmくらい

サル

サルの足跡

細長い手のひらと丸い指の跡が5つです。親指の跡が手のひらの横につくのが特徴です。

長さ:15cm〜18cmくらい

アライグマ

アライグマの足跡

アライグマの足跡は比較的人の手形に似ています。 5本指で指が長く、足跡には多くの場合、指先に爪の跡がつきます。

前足:長さ5.5cm、幅6cmくらい
後足:長さ6.5cm〜8cm、幅5〜6.5cmくらい

ハクビシン

ハクビシンの足跡

指は短く5本指です。爪の跡はつかないことが多く、手のひらが丸い跡になるのが特徴です。

前足:長さ5cm、幅4.5cmくらい
後足:長さ10cm、幅4cmくらい

タヌキ

タヌキの足跡

犬に似た4本指の足跡になります。指先には爪の跡がつきます。

前足:長さ4cm、幅3cmくらい
後足:長さ4cm、幅3cmくらい

アナグマ

アナグマの足跡

比較的短い5本指で、長い爪の跡がつくことが特徴です。

前足:長さ7.5cm、幅4cm
後足:9cm、幅4cm

糞(ふん)から見分ける

糞は食べるものや季節によって変わることもあり、判断が難しい場合もありますが、主な特徴は次のとおりです。
動物によっては一箇所に集中して糞をする「ため糞」という習性がある動物もいます。

イノシシのフン

イノシシの糞

丸い粒がいくつもくっついたような10cmくらいの棒状で、食べたものが消化されずに残っていることがあります。
ため糞の習性はありません。

シカのフン

シカの糞

長さ1.2cm、直径0.8cmくらいの俵状でコロコロしています。
1回の量は50〜60個程度で、ため糞の習性はありません。

クマのフン

クマの糞

大人のこぶしくらいの大きさで、まとまって落ちていることが多いです。
食べたものがそのまますりつぶされた状態で出てきているような感じで、色や臭いも食べたものそのままに近いです。

タヌキのフン

タヌキの糞

大きさは2〜3cmで、黒くて丸いかたち、臭いが強いのが特徴です。
ただ、ため糞の習性があるので、糞同士がくっついて大きさの判断がつきにくいことがあります。
果物の種や昆虫の欠片などが混ざっていることもあります。

アライグマのフン

アライグマの糞

アライグマは雑食性なので食べたものによって形や色が変わり、泥状だったり固形状だったり様々です。
固形の場合は直径2〜3cm、長さ5〜18cmほどの大きさです。
あまりよく噛まずに食べるため、動物の骨や昆虫の足などがそのまま残っていることがあります。
タヌキ程きっちりしていませんが、ため糞をすることはあります。

アライグマの糞には「アライグマ回虫」という寄生虫の卵が含まれている可能性があります。
人間に寄生すると様々な障害や後遺症に発展する恐れがあります。
アライグマ回虫は国内の自然界ではまだ発見されていませんが注意は必要です。
そのため、糞には触れないでください。

ハクビシンの糞

5〜15cmくらいの長さの棒状の糞で、ねぐらなどにため糞をする習性があります。また、よく通る通り道の側溝や水たまりの中にすることもあります。
ハクビシンは果物を好んで食べるため、果物の種が混ざることがあります。

アナグマの糞

5〜15cmくらいの長さの棒状の糞で、浅く穴を掘ってそこにすることがあります。糞の表面が光沢があり、テカテカして見えます。
糞の中に土が含まれることがあります。
小規模なため糞をします。

食害から見分ける(一例)

シカの食害

シカの場合、樹木の皮を剥いで形成層を食べてしまう剥皮害(はくひがい)を受けます。

イノシシの食害

イノシシは土を掘り起こして土中の動植物を食べたり、手の届かないところも枝を折って実を取ります。

アライグマの食害

アライグマは手先が器用なのでスイカに穴を開け身だけを食べる等、特徴的な食害の痕跡を残します。

サルの食害

サルの食害は年中発生しますが、群れで加害するので被害が大きくなる事が特徴です。

以上が見分け方のポイントになりますが、対象の動物がどうしても判断できない場合や自信がない場合があると思います。そう言った時は「夜間撮影ができるセンサーカメラ」でしっかり確認するのが良いでしょう。
確実に対象の動物を判断して、最適な電気柵を設置しましょう。

電気柵はその名のとおり、ワイヤーに断続的に電流を流すことにより動物の侵入を防ぐものです。
動力は電気なのですが、その電気をどのように確保するかも電気柵選びの重要なポイントとなります。
市販の電気柵の電源は主に下記の4つのどれかになります。それぞれ特徴がありますので判断の参考にしてください。

乾電池タイプ

乾電池タイプ

乾電池で動く電気柵は、電源の確保が簡単ですので手軽ですし、比較的場所を選ばず設置できるのが最大のメリットです。

注意点
  • 電池切れにならないように定期的にチェックする
  • ワイヤーの長さが長い場合は電力不足になってしまうので適さない
バッテリータイプ

バッテリータイプ

電気柵にバッテリーを使うのはとても一般的です。
乾電池ほどではないですが、場所を選ばずに設置できるところが大きなメリットです。
また、乾電池に比べて容量が大きいので長期間使用することができます。
本体にバッテリーが内蔵されているタイプの電気柵は配線の手間が省けますのでおすすめです。

注意点
  • バッテリーの残量をこまめに点検し早めに充電する
ソーラータイプ

ソーラータイプ

最大の特徴はランニングコストがかからないことです。ただし、日光が十分にあたる場所に設置する必要があります。最近はソーラーパネルと一体になっている電気柵本体も人気です。
さらにバッテリーも内蔵になっているものもあり、そのような電気柵本体は面倒な配線がほとんど不要です。

注意点
  • 日光があたる場所に設置する必要がある
  • ソーラーパネルだけだと日光のあたる時間帯しか使えないので、バッテリーと組み合わせる必要がある
  • バッテリーの残量は定期的に点検する
家庭用100V電源

家庭用100V電源

安定的に電源を供給できるので電力については安心することができます。
しかし畑などではこのような電源を確保することが難しいことが多いです。

注意点
  • 100V電源を確保できるのは限られた場所になる

3あなたの畑に合う電気柵

3あなたの畑に合う電気柵

畑の外周の長さをご記入いただき対象の動物を選んでいただきますと、あなたの畑に必要な資材の数やワイヤーの長さが自動計算されます。
一般的な条件で算出した目安の数値ですので、設置場所の条件によっては最適な数値が異なる場合があります。
あくまでも、電気柵本体を選ぶための目安としてご利用ください。

あなたの畑に合う電気柵
入力してください

畑の外周

対象の動物

自動計算結果

必要なワイヤーの長さ
(ワイヤー総延長距離)

必要なポールの本数(参考)

必要なポールの長さ(参考)

「必要なワイヤーの長さ(ワイヤー総延長距離)」を参考にしていただき、パワーユニット(電気柵本体)を選んでください。
パワーユニットを選ぶ際は、各パワーユニットの「ワイヤー総延長距離 (実用目安)」の欄もご参考ください。

このページでは電気柵を選ぶ時に重要なポイントをご紹介しました。
必要なワイヤーの長さと電源を正しく決めることができれば、電気柵の機種を選ぶことができるようになります。

一般的な使い方の場合は「○○段○メートルセット」といった商品を探してみてください。
地形や使い方が特殊な場合などは、専門家にお問い合わせいただくのが良いと思います。

電気柵は正しく選んで確実に効果が得られる製品を選びましょう。
電気柵の選び方 まとめ

電気柵は製品選びだけでなく正しい設置や運用も大切です。
設置法を詳しく解説した「電気柵のらくらく設置法と豆知識」ページもご用意していますので、ぜひご参考ください。

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